VA/VE (加工技術FAQ)
【材料】材料選定
加工硬化とはどのような現象ですか?
加工硬化とは「一度塑性変形させて、その後同じ向きの力を加えると、降伏点が上昇してつぎの塑性変形を起こすのに必要な力(抵抗=変形抵抗)が増すこと」といわれています。
つまり、材料を加工していくと硬くなり、うまく加工できなくなる現象のことを加工硬化といいます。加工途中で加工硬化が起こると、後工程の加工で不備が生じることがあります。
例えば、ステンレス鋼では、表面を擦るタイプの切削加工で加工硬化が起きやすく、工具の寿命に悪影響を与えることがあります。