VA/VE (加工技術FAQ)
【材料】材料選定
アルミニウム合金(Al)の下4桁の違いと主な使用目的は?
アルミニウム合金(Al)の下4桁によって異なる主な使用目的は以下の通りです。
1xxxシリーズ:純アルミニウムで、加工性が良く、軟らかいため、容器や食器、電線、建築材料などに使用されます。
2xxxシリーズ:主な合金元素が銅で、高い強度と耐久性があるため、航空機やミサイル部品、レーサーカーなどに使用されます。
3xxxシリーズ:主な合金元素がマンガンで、優れた加工性と耐食性があり、食器、車両の外装、建築材料などに使用されます。
4xxxシリーズ:主な合金元素がシリコンで、溶接性が良く、溶接金属や自動車部品、建築材料などに使用されます。
5xxxシリーズ:主な合金元素がマグネシウムで、耐食性が高く、飛行機の外装、建築材料、自動車部品などに使用されます。
6xxxシリーズ:主な合金元素がマグネシウムとシリコンで、加工性が良く、建築材料、自動車部品、スポーツ用具などに使用されます。
7xxxシリーズ:主な合金元素が亜鉛とマグネシウムで、高い強度と硬度があり、航空機の部品、自動車部品、ロケット部品などに使用されます。
8xxxシリーズ:主な合金元素がその他の元素で、電気伝導性が高いため、電線やケーブル、リフレクターなどに使用されます。
ただし、合金の種類によって使用目的が完全に限定されるわけではなく、特定の合金が複数の用途に使用されることもあります。適切な合金を選択するためには、使用目的や要件を考慮し、各合金の特性を把握することが重要です。