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VA/VE (加工技術FAQ)

【材料】材料選定

オーステナイト系ステンレス鋼(SUS)にはどのような種類がありますか?

 

オーステナイト系ステンレス鋼(SUS)には多くの種類があります。以下に一部を紹介します。

SUS304:クロム18%以上、ニッケル8%以上の合金で、一般的なステンレス鋼として広く使用されています。優れた耐食性と加工性を持ちます。

SUS316:クロム18%以上、ニッケル12%以上、モリブデン2.5%以上の合金で、SUS304よりも耐食性が高く、海水中や強酸性環境下での使用に適しています。

SUS321:チタンを添加することで、SUS304よりも高温環境下での酸化や脆化に対する耐性が向上したオーステナイト系ステンレス鋼です。

SUS310S:高温に耐えることができるオーステナイト系ステンレス鋼で、クロム24%以上、ニッケル19%以上の合金です。熱処理後に耐熱性を発揮するため、高温炉や熱交換器などの用途に使用されます。

SUS303:SUS304よりも加工性が優れており、自動旋盤加工やネジ加工などの用途に使用されます。しかし、耐食性はSUS304よりも低いため、食品加工機器などの耐食性が必要な場合は使用されません。

以上は一例ですが、オーステナイト系ステンレス鋼は多様な種類があり、それぞれの特性に応じて異なる用途に使用されています。