VA/VE (加工技術FAQ)
【コストダウン】
内側にR形状のある部品の設計で、コストダウンできるポイントはありますか?
【コストダウン方法】
Rの大きさを指定する際には、切削加工に使用するエンドミル等の工具径と、プレート等のワークの厚みを考慮して設計すればコストダウンになります。
【理由】
機械部品に対してマシニングなどで加工を行う際は、工具径に対する深さを考慮して設計するとコストダウンに繋がります。例えば、t10のプレートに対して、R1以下のR形状が要求されている場合、φ2以下のエンドミルで切削しなければなりませんが、板厚が10mmである為、加工できません。 マシニングを用いた機械加工では、エンドミルで加工する深さは、径に対して3倍までであれば問題なく加工できるので、t10のプレートに対しては、Rを3以上で設計しておけば、エンドミルはφ6のものを使用でき、難なく切削加工ができます。