VA/VE (加工技術FAQ)

マシニングセンタと他の加工（旋盤加工、ワイヤー放電加工）と比較した場合、以下の通りになります。

＜旋盤加工と比べて＞

真円度の劣り:
旋盤加工に比べて、マシニングセンタの加工時の真円度が劣ることがあります。これは、マシニングセンタの主軸がブレることが原因で、エネルギーロスや加工品の精度不良につながります。

同軸度の劣り:
マシニングセンタでは高速回転による加工が行われるため、発熱が起こりやすく同軸度が旋盤に比べて劣ることがあります。

高精度の円筒形状加工:
旋盤加工は、高精度の円筒形状の加工に適しています。マシニングセンタは多軸制御が可能で複雑な形状も加工できますが、旋盤加工に比べて高精度な円筒形状の加工は難しい場合があります。

長尺の円筒物の加工:
旋盤加工は長尺の円筒物の加工に向いており、マシニングセンタでは旋盤に比べて対応が難しい場合があります。これは、マシニングセンタのテーブルのサイズや構造に制限があるためです。

細い棒状のワークの加工:
細い棒状のワークは、旋盤加工でのほうが高精度で安定した加工が可能です。マシニングセンタでは、細いワークが振動しやすく、加工精度が低下することがあります。

＜ワイヤー放電加工と比べて＞

深い部分の加工が難しい:
マシニングセンタではワイヤーカット加工と比較して深い部分の加工が難しい場合があります。これは、マシニングセンタの工具の長さや形状に制限があるためです。

工具摩耗が発生する：
マシニング加工は直接加工のため、工具摩耗が発生してしまいます。そのため、厚みがあるワークの加工は難しくなります。